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八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作



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八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
 兜の鉢は短冊形の金属板を一枚一枚矧ぎ合せていきます。この合わせ具合が強すぎても弱すぎても、最後の一枚はその両端に合わされません。 しかし、厳しい年輪を乗り越えてきた職人の技で、最後の一枚を寸分の狂いもなく合致させます。
八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
 フゥーとした吐息にも宙に舞い、形が崩れる金箔を瞬時にして一枚掴む、と同時に小札(こざね)に押します。波打つ小札の山の部分と窪みの部分に、形を崩さず均一に箔を押すことができるようになるまでに十年かかるともいわれます。平安武久氏の巧みな技が感じられ、多くの金箔を用いることにより雅な豪華さを演出します。
八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
 平安武久氏の前立には姫小松(ひめこまつ)を素材とする木彫りの龍が輝きます。反り返った鱗の一枚一枚、手足にからみつく雲、いまにも炎を吹き上げんばかりの舌…、彫刻師の巧みな技が感じられます。この龍に瑪瑙(めのう)の玉を抱かせ、銅の髭が付けられると、箔押師の手に移り、ここで金箔を施され金色に輝く龍となって、燦然と平安武久謹製の兜に君臨します。
八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作

 素材に本金鍍金(メッキ)を用い、鍬型を断ち切った後、一本一本ヤスリで丹念な面取りを手作業にて施しました。

八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作

 湿度乾燥の漆は、年間にわたって一定の気温、湿度を保たなくてはなりません。漆塗りは、自然との戦いといえます。また、空中に舞う微細な塵・埃も漆塗りにとっては切実な悩みのひとつです。こうした自然の厳しさをのりこえて兜の裏側に透漆(すきうるし)を施す白檀塗、飴色の輝きが平安武久謹製の兜に一層華麗さを演出します。


八号 曙裾濃糸縅之御兜-ケース飾り- 平安武久作
サイズ:間口26×奥行22×高さ30(cm)

137,000円(税込)
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